静岡あおい相続遺言相談室の
相続手続きに関する相談事例
静岡の方より相続に関するご相談
2025年11月04日
行政書士の先生、父からの相続財産の分け方についてアドバイスをください。(静岡)
はじめまして。私は静岡に暮らす40代女性です。この度、静岡の実家で暮らしていた父が亡くなったのですが、相続のことで行政書士の先生にお尋ねしたいことがあります。
父の遺した財産といえば、静岡の実家と、古い車、わずかばかりの預金だけです。母は20年ほど前に他界しておりますので、これらの財産を私と弟の2人で分け合うことになるのですが、相続財産の分け方について悩んでいます。
車は売却すればよいし、口座も解約を予定していますが、問題は静岡の実家です。
弟は静岡を出て都内で働いておりますので、静岡の実家を引き継ぐなら私が妥当だと思うのですが、それでは私の取り分が多くなりすぎてしまいます。
行政書士の先生、うまい具合に相続財産を分け合う方法はないでしょうか。(静岡)
相続財産の分け方には、現物分割・代償分割・換価分割の3パターンがあります。それぞれの特徴をご紹介しますので、どの方法が最適かご検討ください。
一般的な相続財産の分け方として、現物分割・代償分割・換価分割の3つのパターンがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、まずは特徴を確認し、静岡のご相談者様にとってどの方法が最適か考えていきましょう。
■現物分割:財産を売却などせずそのままの形で分け合う方法
現物分割は、例えば静岡のご実家をご相談者様が、その他の財産を弟様がそれぞれ相続する、という分割方法になります。
現物分割の一番のメリットは、相続財産を手放すことなくそのままの形で相続できる点です。不動産売却などの手続きが不要ですので、相続手続きがシンプルで手間をかけずに終えることができるでしょう。
デメリットは、相続財産の価値にどうしても差が生じてしまうため、相続人それぞれの取得する財産額に偏りが出てしまう点です。
■代償分割:一部の相続人が財産を現物のまま取得し、その代わりにその他の相続人に代償金や代償財産などを渡すことにより、各相続人の取得する財産額に偏りがでないようにする方法
代償分割を採用するのであれば、まず静岡のご実家の不動産評価を行い、どの程度の不動産価値があるのか確認します。そして1人が静岡のご実家を相続し、もう1人の相続人に対して相応の代償金を支払うことで、実質的な取得金額を公平にする、という流れになります。
メリットは、相続財産を手放す必要がないうえ、代償金の支払いにより公平な遺産分割にできるという点です。ただ、代償金の工面が必要ですので、財産を現物で相続する人にとっては経済的な負担が大きくなるのがデメリットといえるでしょう。
■換価分割:相続財産を売却し、売上金を相続人で分配する方法
換価分割で分け合うのは財産売却後の売上金ですので、1円単位で公平に分けることが可能です。もっとも公平な遺産分割になるということがメリットです。
デメリットとしては、相続財産を売却して手放すことになる、売却の手間や手数料がかかる、状況によっては譲渡所得税の支払いが発生する可能性があることが挙げれらます。
一般的な遺産分割の方法をご紹介しました。静岡のご相談者様は、まず専門家にご実家の評価を依頼し、不動産価値を確認してから相続方法についてご家族で話し合ってはいかがでしょうか。
相続を専門とする静岡あおい相続遺言相談室では、初回の無料相談時に、お客様の個別の事情に合わせた丁寧なアドバイスをさせていただきます。静岡のご家庭の状況やご意向に合わせて柔軟にサポートいたしますので、静岡で相続についてお悩みの方はまずはお気軽に静岡あおい相続遺言相談室の初回無料相談をご利用ください。